経済的に余裕のある人ならばそういった結婚式を挙げることも可能ですが、景気の悪い現在の日本ではなかなかそういった大きな金額を簡単に用意できるカップルは少ないでしょう。
「結婚式はしたいけどお金がないからしなかった」といったカップルもいるはずです。
しかし、結婚式の形は1つではなく、2人が納得できるものであれば十分であるとも言えるのではないでしょうか?
実際に近年では、結婚資金が用意できないというカップル向けの格安結婚式やフォトウェディングなどが大人気となってきています。
この記事では、そんな「結婚したいけどお金がない」というカップルにピッタリな結婚式の形やその内容、掛かる費用について解説していきたいと思います。
結婚式にかかる平均費用
お金を掛けずに行える結婚式を解説する前に、「一般的な結婚式」がどの程度の費用が必要なのかを挙げてみましょう。
・結婚式に掛かった費用:292.3万円
・結婚式実施人数:42.8人
・ご祝儀の総額:168.8万円
※「ゼクシィ結婚トレンド調査2021全国版」調べ
結論から先に言えば、一般的な結婚式を行おうと考えると300万円程度は準備しておかなければなりません。ご祝儀で多少は補填できますが、それでも150万円近くは自己資金が必要となるわけです。
さらに、新婚旅行や新生活準備などを含めれば、さらに100万円程度必要になるケースもあるでしょう。
元々の不況に新型コロナウイルスによる経済的ダメージを負った現在の日本に、このような大きな費用を用意できるカップルがどれほど存在するでしょうか?
明らかに昔とは経済的なシビアさが変化しているわけですから、「お金がなくて結婚できない」と悲観する必要はないのです。
お金がなくても結婚式をする方法
冒頭でも挙げた通り、現代では数百万円というお金を掛けなくても結婚式を行うことができますし、そういった形がむしろスタンダードな時代となってきています。
結婚する2人の考え方や経済状況を踏まえ納得した上で行うのであれば、どういった結婚式であれ「自分たちらしい最高の結婚式」となるはずです。
それでは、実際にどのような結婚式の形があるのかを挙げていきましょう。
結婚式の費用を出来るだけ抑える
「お金はあまりないがそれでもそれなりに規模のある結婚式がしたい」というカップルもいることでしょう。
そういったカップルにおすすめの方法としては、「結婚式の費用をできるだけ抑える」という方法を実施することです。
以下のような方法を実行すれば、それなりの規模の結婚式であっても安く抑えることができるはずです。
<人気のない日に結婚式を行う>
ジューンブライド(6月)は結婚式のトップシーズンとなりますし、大安の日も非常に人気の高い日程となります。
これらの日程はかなり金額も高くなってしまうので、それらを避けて行うようにするのです。
これだけでもかなり費用を抑えることが可能となります。
<キャンペーンを狙う>
結婚式場によっては、キャンペーン期間があったりします。
自分たちが結婚式を挙げようとしている地域の式場HPをくまなくチェックすることで、お得なキャンペーン情報を見つけることができるかもしれません。
こういったキャンペーン期間を上手に利用すると、それだけで10万円以上費用を抑えることができたりもします。
<積極的に持ち込みをする>
結婚式で使用するウェルカムボードや装花、さらにはウェディングドレスなど、持ち込みできるものをすべて持ち込みにすると、かなり費用を浮かすことが可能です。
式場を決める際に「どの程度なら持ち込みがOKなのか」をしっかりと決めておくことが重要となります。
<予算を担当者に伝えておく>
実際の結婚式では、当初の予算よりも大幅に費用がオーバーしてしまったということがかなり多かったりします。
これは、やはり「一生に一度だから」という想いが強く出てしまうからなのですが、結婚式後の暮らしを考えると賢い判断だとは言えないでしょう。
しっかりと「予算は○○万円でそれを超えないようにしたい」と担当者に伝えておきましょう。
確かにいろいろなオプションを付けたくなってしまいますが、結婚式ができるだけでも十分に幸せであるということを理解してグッと我慢しましょう。
少人数結婚式・家族婚にする
次に紹介するお金がなくても結婚式をする方法は、「少人数結婚式や家族婚にする」という選択肢です。
通常規模の結婚式となると、60人~70人規模で行います(場合によっては100人近い結婚式もあります)が、その人数を10人~20人規模に抑えることで費用を抑えるのです。
お互いの親族だけで行うケースもありますし、親族に親しい友人数人を加えて行うケースもあります。
小規模になれば会場費用も安くなり、食事代や引き出物、宿泊費や交通費なども少なくて済むので、トータルの結婚式費用もかなり抑えることが可能となります。
人数や内容によっても変わりますが、トータルでも100万円を切るような式も十分に可能だと言えるでしょう。
ご祝儀を考えれば、50万円程度の費用で結婚式が挙げられる可能性も高いので、非常におすすめです。
お金がないことを理由に結婚式をしないカップルも多い
ここまでお金を掛けずに結婚式を行う方法を挙げてきましたが、現実には「結婚式を挙げないカップル」も非常に多く存在しています。
その割合は、20%程度(5組1組)もいると言われています。
これには再婚の人たちも含まれていますが、初婚であっても結婚式をしなければいけないということはないのです。
結婚式を挙げない人も増えてきているため「結婚式をするのが当たり前だと思わない」と感じている人も以外と多いのです。
そういった意味では、無理をして結婚式をせずに、それ以外で結婚の幸せを感じるという選択肢を選んでも良いと言えるのかもしれません。
結婚式以外のことにお金をかけるのもおすすめ
結婚式は親族や友人を招待して行うものという固定観念があったりしますが、極端な話「2人だけで挙式をする」という選択肢も「あり」だと言えるでしょう。
そういった簡素な式にウェディングフォトプランを付ければ、十分幸せの形を残しておくことができるはずです。
親族や友人にもわずらわせることなく、後日写真を送って結婚を報告するといった形も悪くないのではないでしょうか?
また、結婚式は控えめにして結婚指輪や新婚旅行などにお金を掛けるという選択肢も「あり」と言えるでしょう。
まとめ「結婚式をしたくてもお金がないカップルへ」
この記事では、「結婚したいけどお金がない」というカップルにピッタリな結婚式の形やその内容、掛かる費用について解説してきました。
・結婚式の費用をできるだけ抑える
・少人数結婚式・家族婚にする
・2人だけで挙式をしたり、フォトウェディングを行う
結婚式の形は親族や友人、会社の上司や同僚など大勢を招待して盛大に行うだけではありません。
規模を小さくしてアットホームな結婚式にするといった結婚式も現代ではスタンダードになりつつあるのです。
ぜひ無理に予算を超えてしまうような結婚式をせずに、費用をあまり掛けずに行える結婚式のスタイルも検討してみてはいかがでしょうか?