まさに人生で一度の晴れ舞台。自分と愛するお相手が必ず主役になれる日です。それなのに、若い人たちはどうして「ウェディングイベントは終わったコンテンツ」「時代遅れ」と感じるようになってしまったのでしょうか?
そこで今回は、結婚式がオワコンといわれてしまう理由を近年のブライダル業界やコロナの状況とともに、詳しくご紹介していきます。結婚式にマイナスなイメージを持っている人、結婚式をするかどうか迷っている人はぜひ読んでみてください。
従来の結婚式はオワコン!?
ネットから生まれたオワコン(終わったコンテンツ)というスラング。ついには、若い人たちによって、結婚式の例えにまでされるようになってきました。
リクルート「結婚総合意識調査2020」によると、ナシ婚を選ぶカップルは、婚姻者全体の約20%。そして、翌年の「結婚総合意識調査2021」では、ナシ婚の割合は約30%にまで上昇したのです。
この変化は、結婚式をオワコンと感じる若い人たちが増えただけでなく、コロナの影響も大きくありました。さらには、結婚式をしたいと熱望するカップルたちですら、コロナ禍で挙式のキャンセルや延期を余儀なくされていったのです。
当然のように、ブライダル業界の勢いは失速。なかには、倒産の道をたどる企業もありました。結婚式はすでにオワコン、結婚式をしたいのにできない現状がオワコン。どちらにしてもオワコンなら、従来の結婚式はやはりオワコンといえるのかもしれません。
「結婚式はオワコン」と言われている理由
ここからは、従来の結婚式はオワコンといわれる理由を掘り下げてご紹介していきます。今の若い人たちは結婚式のどんなところに不満を感じたり、失望したりしているのでしょうか?
従来の結婚式が理想に思えない
結婚式はオワコン!そんなふうに若い世代が感じるのは、従来の結婚式が理想に思えないという理由です。新郎新婦のこれまでの出会いを描くムービー、ファーストバイト、家族や友人からのスピーチ、花嫁のお色直し、両親への感謝の手紙へと続く挙式や披露宴。
こういった一連の進行を、理想のスタイルとは違うのでやりたくないと感じる若いカップルは少なくないでしょう。それどころか、むしろ注目を浴びて恥ずかしいと思うカップルも多いようです。
時間的、金銭的な負担が大きい
何カ月も前から準備を始める結婚式。かかるお金の平均相場も約300万円といわれています。また、招待されたゲストだって、1日がかりでお祝いに駆けつけることになります。朝から美容院に行ったり、なかには会場が遠いため前泊したりすることもあるでしょう。
ご祝儀も含めたら、大きな出費となってしまうことは想像に難くありません。コロナ禍でお金に余裕のない人も増えています。そのため、時間的、金銭的に負担が大きい結婚式をわざわざやるなんてオワコンと感じる若い世代もたくさんいるのです。
離婚するカップルも多いから
厚生労働省の人口動態統計速報によると、直近の1年間では毎月14,000組以上のカップルが離婚を選択しています。このなかには、大金をはたいて立派なウェディングイベントをしたカップルもいるでしょう。
たくさんの時間とお金、労力をかけて結婚式をしても、破局するときはしてしまうというわけです。間近に友人カップルや両親の離婚を見て、「盛大な挙式や披露宴の意味は?」と考えた人も多いはず。
また、離婚に対するハードルが年々下がりつつあることも、結婚式をオワコンと感じてしまうことに拍車をかけているといえそうです。
引用:人口動態統計速報 厚生労働省(令和4年)
https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/jinkou/geppo/s2022/dl/202201.pdf
結婚式がコロナのきっかけになりそうだから
結婚式をオワコンと思う人のなかには、結婚式をしたくないカップルだけでなく、実は結婚式をしたいカップルも含まれています。したいけどできない。それは、ゲストを招待する結婚式はコロナ感染のきっかけとなってしまう恐れがあるからです。
祝ってもらいたい家族や友人が自分たちの結婚式で体調不良になるかもしれないなんて、まさにオワコン!さらに、コロナで結婚式がキャンセルになっても、新郎新婦に違約金の支払いを迫る業界のあり方も追い打ちとなるポイントでしょう。
今どきの結婚式スタイル
さまざまな理由から、従来の結婚式はオワコンと感じる若い世代が増えてきた昨今。そんな深刻な背景を受け、ブライダル業界は新たな変化を遂げつつあります。
従来の結婚式はオワコンと感じる若い世代に「今時の結婚式スタイル」を提案しているのです。ここからは、今時の結婚式スタイルを詳しくご紹介するので、結婚式にマイナスイメージのある人は代替案としてぜひ検討してみてください。
フォトウェディング
結婚式はオワコン。そんな若い世代にブライダル業界がプッシュしているのは、高額なお金を必要としないフォトウェディングです。新郎新婦はドレスやタキシードを着て、プロのカメラマンに写真を撮ってもらうだけ!
挙式はないので親戚や友人など誰を呼ぶかで悩んだり、高額な出費に悩んだりすることもありません。基本はスタジオ撮影ですが、オプションでロケーション撮影もできる大人気のウェデイングイベントです。
少人数結婚式
結婚式はやりたいけれど、従来のスタイルはオワコン。そんなカップルに、ブライダル業界は少人数結婚式をおすすめしています。両家の家族だけ、友人を少しだけ招待したいなど結婚式に出席してもらう人数を細かく調整することが可能!
少人数だから席次や引き出物にも悩む必要がなく、お金の負担も軽くて済みます。たくさんのゲストから注目を浴びる緊張もないので、新郎新婦の理想の結婚式を叶えやすいです。
食事会
結婚式はオワコンと感じている若い世代には、食事会も人気のウェディングイベントです。ホテルやレストランの個室やパーティースペースなどを貸切って、家族や親しい友人などで食事を楽しみます。
歓談がメインとなるので、従来のかしこまったスタイルの挙式に抵抗があるカップルにもおすすめ!アットホームな雰囲気をつくれるので、両家のコミュニケーションを和やかに深めることができるでしょう。
結婚式のスタイルは時代と共に変化している
従来の結婚式をオワコンと感じるカップルが多いなら、確かにそういった一面もあるのでしょう。しかし、大切なことはご自身がどのような結婚を理想とするかです。結婚式のスタイルは時代と共に多様に変化しています。
従来のウェディングイベントは自分たちの理想でない、オワコンと思うなら、今時の結婚式をぜひ検討してみてください。きっと、「やってよかった」と心から思える想い出の1日になるはずです。